今回は、結果を先に書こう。
“かすみがうらマラソン”は10km 地点でリタイアした。途中棄権。Did Not Finish. DNF であった。
(・_・)
大会参戦記を書くことは、結果に対してモヤモヤした気持ちが残っているので気が進まないが、レース展開だけではなく、初めて参戦するレースの臨み方や、雨降りのレースの準備についても参考になる点があるカモ知れないと思い、その点も含めて書いてみたのだが‥どうだろうか?
【当日の朝】
今回が初出場となった“かすみがうらマラソン”。東京から日帰りで出場できる大会だが、今まで一度も申し込んだことすら無かった大会だ(宮古島トライアスロンと同時期開催の為)。初めての大会なので、会場最寄りの土浦駅には時間に余裕を持って8時前に到着していた(スタートは10時)。雨降りだったので、降車しランナー達の大群衆が行き去ったホームで体操とストレッチを済ませ(改札を出たら屋根の有るスペースは混雑すると考えた)、次に到着した列車から降車したランナー達の最後尾について改札を出た(先にスタートする10マイルの部の選手を一人でも先に行かせようという気持ちもあった)。ぞろゾロと会場へ進む群衆に続いた(改札を出た駅構内の通路はランナーの更衣室と化していた)。
案の定、会場付近には屋根の有る施設はほぼゼロ。チョッとした雨をしのげる場所は、先着したランナーに陣取られていた。更衣室のテントにも大行列に並ばなければ入れない状態だったので、雨に濡れながら着替えているランナーも少なく無かった。まぁ、どこの大会でも同じである。
時間があったので、傘をさして会場の周囲を散策した。初めてなので何処が混雑するとか、要領良く行動するにはどうしたら良いのか(フィニッシュ後の導線も)、アップはどこで行えば良いのか、などを確認した。
心配していた天候は、次第に好転の兆し。予報は良い方へ外れてくれた。スタート時間が近づくにつれて小降りになり、いつしか雨はやみ、風も弱まっていた。雨をしのげる場所を見つけ、ウィンドブレーカーを脱いでランニングシューズに履き替えスタートの準備をした。荷物は更衣室近くのフェンスにチェーンキーでつなぎ、ファスナーにも施錠して大きなビニール袋を被せた。預けるよりも時間が節約できるしお金も‥ネ(もちろん預けた方が安全だが、貴重品は無いし、邪魔にならない人目に触れる場所だから‥)。
9時20分に10マイルの部がスタートすると、すぐにスタート地点に向かい整列して、その時を待った‥
【レース】
スタートまでのセレモニーが結構面白かったので、整列している間退屈せずに済んだ。
そして和やかな雰囲気を残したまま、スタートの号砲が鳴った。
前から2~3列目からスタートしたので、最初から思うように走り出せた。コースの轍に水が溜まっている場所が所々有ったが、他に雨の影響は無かった。風も寒さも感じなかった。予想に反して良いコンディションになっていた。
他の選手との接触に注意しながら1km を3'38" で通過した。
「速いけれど脚が動いているから大丈夫!」
っと体調の良さ感じた。コースは登りに入ったが、自分の感覚で無理にペースを上げずにフォームと呼吸と身体の感覚を確認して走っていた‥が‥
「!?おやっ!?」
登りのせいもあったが、呼吸が荒すぎる!意識的にペースを落としていたが‥
「おかしい!?参ったなぁ‥」
「不整脈だヨ‥」
時々起こるのだが、発作性の心房細動で不整脈になってしまった。異常に呼吸が荒くなり、不規則な脈(脈が飛んだり)で心拍数が上がり、顔から血の気が引いて行くのが分かった。数分で治まるコトもあれば1時間以上持続するコトもある。
ペースダウンして鼓動とGPSウォッチで心拍数を確認したが、時計の心拍数は運動強度の割りに上がり過ぎていた。
3km 地点の手前で歩きだし、車道のコースから歩道に上がり脈が整う様に祈りながら様子をみた。
「さて、どうしようか?」
歩いて脈が落ちてきたので軽くジョグしながら考えた。まだ不整脈は治まっていなかったが、
「ジョギングペースならば‥」
と、ナンとか続けようと考えてしまう。実際ウルトラマラソンの途中で不整脈になり、ペースダウンして完走したコトもあったが(途中で回復した)‥
「コンなペースでフルを完走したってナンにもならないゾ!」
「今更、フルマラソンを完走して感動できるレベルじゃ無いだろ!」
「万が一を考えろ!大会にも迷惑がかかる‥」
「‥‥」
などナド‥
リタイアする様に気持ちを仕向けて、ユルユルと走っていた。そしてレースを諦めた。
リタイアすると決心し、どこで誰に申し出れば良いのかを探しながらユックリと走っていたが、給水所はいかにもボランティアの方(学生)ばかり。役員らしき人を見つけられないまま走り続けて‥10km 地点まで来てしまったが、ようやく大会役員の方にリタイアを申し出ることが出来た。3km 地点を過ぎてリタイアを決心したのに10km まで走るコトになるとは‥まあ、その程度の状態だったのだが。
こうして、10km 地点で今回のレースは終了した。
【リタイア後】
恐らく45分以上、10km 地点で最終ランナーが通過するのを待っていた。リタイアするランナーはワタクシを含めて5名に増えていたが、車で収容バスのある駐車場まで送ってもらった。収容バスへ乗り替えると、他の場所から送られて来るランナー達を更に待ってから会場へ向かってくださった。‥会場に着いたのは、リタイアしてから2時間ほど経ってからだろうか?これなら歩いて帰って来た方が早かっただろうが、仕方無いのだろう。毛布を用意して頂けたので包まって体を冷やさずに済んだが、出来れば車内の暖房を入れて頂きたかった‥
さて、同じく10km 地点でリタイアしたランナーの中には、リタイアをとても悔しがっているランナーもいた。彼は堪え切れずに涙を流していたが、あれだけの思いを持って参戦しているランナーを見て刺激を受け、また自分を省みていた。
これからどのようにライフワークを続けて行くかを考えたいと思う。そんな切っ掛けを与えてくれたレースであった。
‥では、さらば‥(*_ _)
~ 完 ~
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食っちゃね (木曜日, 26 12月 2019 18:22)
お疲れ様
栗田浩三 (木曜日, 26 12月 2019 20:39)
食っちゃね さん、
コメント有難うございます。
コンなレースも有ると言うコトで‥
(。・_・。)ノ